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最近のSREの実装タイプに対する雑感

この記事はwhywaita Advent Calendar 2023の2日目の記事であり、 CyberAgent Group SRE Advent Calendar 2023の3日目の記事です。 フライング投稿です。


以下 whywaita AdventCalendar読者向けの書き出し

今年もwhywaita AdventCalendarの季節がやってまいりました。whywaiterの皆さんいかがお過ごしでしょうか。(whywaitarの方がいいのかな?)

毎年参加者を集めるwhywaitaを眺めていると師走が近づいてきたなと実感します。

1日目はmasawadaさんでした。この記事執筆時点で読めてないですが楽しみですね。

さて、whywaitaといえばSREっぽいこともしてますね。私もSREっぽいことしてるのでSREのことを書きます。

以上 whywaita AdventCalendar読者向けの書き出し


以下 CyberAgent Group SRE Advent Calendar読者向けの書き出し

読者の皆さんはじめまして。
SREっぽいことをしている者です。 2019年に入社して以来、様々なSREチームを見てきたので、今回はSREの実装タイプについて簡単にまとめて所感を述べます。

1日目はshotaTsugeさんでした。この記事執筆時点で読めてないですが楽しみですね。

2日目はhirokikonishiさんの(仮)AWSマネージドサービスをフル活用したリテールメディアプラットフォームとSREです。
この記事投稿時点ではまだ公開されていませんが楽しみですね。(wAC向けに12/2までに公開しているため)

以上 CyberAgent Group SRE Advent Calendar読者向けの書き出し


SREに携わっている方で、こちらの記事を読んだことがある方は多いのではないでしょうか。 SRE at Google: How to structure your SRE team | Google Cloud Blog

2019年の記事ですのでもう4年経っていますが、おおよそのSREチームはこの記事に出てくる6タイプに当てはまると感じています。
今回は6つのタイプを振り返りながら所感を述べていきます。

1. Kitchen Sink, a.k.a. “Everything SRE”

Kitchen Sinkはよくある例えなんでしょうか。
子会社系のSREチームでこのタイプをよく見る印象です。
社内のすべてのプロダクトを見ていてインフラ構築、オンコール対応、開発環境セットアップなどなど様々なことの対応をしているケースを見ます。
ドメイン知識が豊富で技術力・コミュニケーション力の高いスーパーSREが所属しているイメージがありますね。

2. Infrastructure

間違っているかもしれませんが、Platform Engineeringに携わっているITエンジニアはこのタイプのSREとも言えるのではないでしょうか。
Cloud環境の設計・構築、Kubernetesの運用、開発生産性の向上などに携わっている方が当てはまると思います。 このタイプの活動をしているITエンジニアはSREと名乗っている人とバックエンドエンジニアと名乗っている人で半々の印象です。

3. Tools

whywaitaといえばhttps://github.com/whywaita/myshoes、開発生産性を向上とコストパフォーマンス向上を狙うこのツールを開発・運用しているwhywaitaはこのタイプのSREとも言えると考えています。

多くのSREチームはtool開発は兼任でやっていると思いますので、このタイプ専属のSREは珍しいのではないでしょうか。

One can argue that tools are part of infrastructure, so the SRE team implementations are the same. It’s true that these two types of teams are fairly similar. In practice, tools teams tend to focus more on support and planning systems that have a reliability-oriented feature set, as opposed to shared back ends on the serving path that are normally associated with infrastructure teams.

記事にはこうあるのでwhywaitaはどちらかというとInfrastructureタイプかもしれませんね。

4. Product/application

多くの企業のSREチームはEverything SREとInfrastructure SREからスタートしてここを目指している印象です。
これまでSREチームが担っていたタスクを明確に切り分けて、他チームに移譲することができてようやく信頼性向上を主目的としたチームが成り立ちます。
経営陣の理解と投資、SREチームの継続的なアウトプットが出来てなんとか維持できる印象です。

5. Embedded

最近(最近でもない?)よく聞く単語だと思います。
開発チームの一員として組み込まれてSREは活動します。
SREチームから派遣されるようなイメージですね。
一定期間だけ該当開発チームで活動するため、必要なときだけ追加できる柔軟性があります。
反面、SREが必要だと思ってくれるプロジェクトが無いとすぐに窓際族になってしまうため、ロビー活動に力を入れる必要もあります。

6. Consulting

SREに関するコンサルタントという理解です。
Embedded SREチーム内の一部のメンバーがConsulting SREを兼務しており、コンサルティングを通してEmbedded SREが必要なプロジェクトを見出してアサインするケースが多いのではないでしょうか。


以上、簡単にですがSREの実装タイプを振り返りました。

whywaita AdventCalender 2023の3日目はゆーきくん@2代目さんです。復活おめでとうございます。

CyberAgent Group SRE Advent Calendar 2023の4日目はNo_oLimitsさんのpercona backup for mongodb is super greatです。楽しみですね。

それでは。